Softube / Empirical Labs Mike-E Comp とは

Softube / Empirical Labs Mike-E Comp は、伝説的なハードウェアコンプレッサー「Empirical Labs Distressor」を精緻にモデリングしたプラグインです。そのユニークなサウンドキャラクターと多彩な機能は、オリジナルのDistressorが多くのエンジニアに愛される理由そのものを、DAW環境で再現します。

Softube / Empirical Labs Mike-E Comp の特徴

1. Distressorのサウンドを忠実に再現

オリジナルのDistressorの持つ、パンチのあるアタック、音楽的なサステイン、そして倍音豊かなサウンドを、Softubeの高度なモデリング技術によって余すところなく再現しています。ボーカル、ドラム、ギターなど、あらゆる楽器に存在感とグルーヴを与え、ミックスに深みをもたらします。

2. 5つのモードとカスタムアタック/リリース

Distressorの代名詞とも言える、1:1、2:1、3:1、4:1、10:1の5つのレシオに加え、さらに「Dist 2」と「Dist 3」という、よりアグレッシブなサチュレーションモードを搭載。さらに、アタックとリリースのタイムを細かく調整できる「Custom Attack」と「Custom Release」機能により、コンプレッションのニュアンスを自在にコントロールできます。

3. MODERN/VINTAGEセレクター

ビンテージスタイルのコンプレッサーが持つ温かみと、モダンなクリアさを切り替えられる「MODERN」と「VINTAGE」セレクターを搭載。これにより、サウンドのキャラクターを楽曲の雰囲気に合わせて調整することが可能です。

4. saturationとharmonic distortion

Mike-E Compは、単なるコンプレッションだけでなく、倍音成分を豊かに付加するサチュレーション機能も内蔵しています。これにより、サウンドにアナログライクな温かみ、太さ、そして存在感を与えることができます。過激に歪ませることで、アグレッシブなサウンドデザインも可能です。

5. SIDECHAIN FILTERとDUCKING機能

ステレオリンクのオン/オフに加え、サイドチェインフィルターの搭載も特筆すべき点です。これにより、低域の過剰なコンプレッションを防ぎ、よりクリアでパンチのあるサウンドを得られます。さらに、サイドチェイン信号によってボリュームを変化させる「DUCKING」機能も搭載しており、リズムトラックへの埋め込みや、特定の楽器を際立たせるクリエイティブな用途にも活用できます。

まとめ

Softube / Empirical Labs Mike-E Comp は、オリジナルのDistressorの魅力を余すところなく再現した、非常にパワフルで柔軟なコンプレッサープラグインです。その多彩な機能と独特なサウンドキャラクターは、ボーカルのタイトなコントロールからドラムのパンチ強化、ギターのサステイン追加、さらには大胆なサウンドシェイピングまで、あらゆる音楽制作の現場で真価を発揮します。ハードウェアDistressorのファンはもちろん、アナログコンプレッションの温かみとキャラクターをDAWで手に入れたい全てのプロデューサーやエンジニアにとって、必携のプラグインと言えるでしょう。